実は女性に多かった抜毛症、その対処法とは?

疾患

実は女性に多かった抜毛症。その対処法とは。

皆さんは抜毛症をご存知でしょうか?抜毛症は脱毛症とは異なり、自らの手で毛髪・睫毛・眉毛などの体毛を抜いてしまう症状のことです。もともと、「髪を抜く癖」だったかもしれません・・・しかし、その延長線上は心の病へ繋がっています。
ここでは、抜毛症の原因と対処法をご紹介します。

 

抜毛症の原因

通常、抜毛症は小学生から高校生の思春期に多く見られる症状で、自然に治る方もいます。
しかし、近年では未成年だけでなく成人も発症することが増えています。

男女ともに発症しますが、圧倒的に女性の発症率が高いとされています。抜毛症になるきっかけはさまざまですが、特にストレスが原因であることが有力なようです。女性ですと、生理によるホルモンバランスの影響・食生活・過度なダイエットがストレスの原因に繋がります。毛髪を抜くことが快感だったり、リラックスしたりするため、不安に再び襲われると毛髪を抜くことを繰り返してしまいます。

いよいよ、抜毛することがコントロールができなくなると、頭皮の一部の毛髪がなくなるため、家族や友人が気付くようになります。自分の意思で抜毛をやめるのは非常に困難で、毛髪を抜く行為そのものが気持ちを落ち着ける方法となり、慢性化しています。

抜毛するきっかけ

抜毛は苛立っている時だけでなく、退屈を感じる時にも起こるといわれています。
また、学校・職場の人間関係や、親の厳しい躾といったことがきっかけとなる場合も多々あります。

強迫神経症の一つ?

毛髪を抜き続けることは非合理であることを認識していることから、抜毛症は強迫神経症と類似する部分が多い疾患ともとらえられます。
しかし、強迫神経症と比べると強迫観念ははっきりと確認されず、その行為は毛髪を抜くことに限られています。

抜毛症の対処法

専門医に診てもらう

毛髪を抜くのをやめたくてもやめられないのが抜毛症の特徴です。自分をコントロールすることができないので、専門医のサポートが必要となります。治療法はそれぞれの病状によりますが、異常をきたしている脳を正すためにSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という薬物療法を行います。SSRIは、精神科などで多用する抗うつ剤の一つです。効果はもちろんのこと、安全性が高く副作用が少ないので、うつ病をはじめとするさまざまな疾患に利用されています。薬物療法の他には、対話や訓練などを通じて情緒・行動に変容をもたらすことで症状を治療する心理療法があります。

また、抜毛を続けたことで地肌に炎症が起こっている場合、皮膚科での治療も必要となります。このように、抜毛症は心の病として治療が必要なことがあるのです。
抜毛症かもしれないと思った方は、心療内科もしくは精神科で一度診察することをおすすめします。

おわりに

抜毛症は自分の意思を跳ね除けて、自らの毛髪を引き抜く病の一つです。
もし、日常的に毛髪を10分以上抜き続けているという方は、脱毛症を発症している可能性があります。
抜毛症は重症化する前に、早い段階で解決するのが重要ですので、速やかに専門医に相談しましょう。

参考URL

一般社団法人ストップ・プリング・ジャパン